嘘つきは、大人の始まり。
中学生時代というのは多感な時期ですよね。
人生の黒歴史というのは、ほぼこの時期に作られるのではないでしょうか?
次回の金曜ロードショーはソロモンの偽証です!
ヒットメーカー宮部みゆきの長編大作が映画化されたこの作品のネタバレを含むあらすじや原作との違いについても調べてみました!
ソロモンの偽証前編のあらすじ
ソロモンの偽証のあらすじです!ネタバレを含みます!
大人になった藤野涼子(尾野真千子)が、校長(余貴美子)に、伝説の学校裁判の話を語るところから物語は始まります。
【回想シーン】
雪が降り積もるクリスマスの朝、中学校の校庭で柏木卓也(望月歩)という14歳の少年が遺体で発見されます。
このことで学校中に衝撃が走り、生徒も先生たちも緊張感に包まれます。
そして、匿名の告発文が中学校に届きます。
その中には、柏木をいじめていた大出俊次(清水尋也)が犯人であると記されていました!
マスコミはこれに飛びつき、大々的に報道しますが、結局警察はこれを自殺として処理してしまいます。
そして、その騒動のさなか、女生徒が謎の事故死を遂げます。
担任の教師はクビになり、何も解決しないまま3年生になった当時の生徒たちは、このまま大人になることを拒否すると心に決め、裁判を起こします!
とここまでが前編ですね!
後編のあらすじ
※ネタバレしてます!
前編を振り返るところから始まる後編ですが、この事件の最重要な容疑者である大出を裁判に参加させるために生徒たちが大出を説得します。
大出が参加することが決まり、再度事件の捜査をすることにした生徒たち。
裁判をやろうと言い出した藤野涼子は検事、死んだ柏木の友達だった神原和彦(板垣瑞樹)は弁護、柏木の死体の第一発見者・野田健一(前田航基)は弁護助手の役を担い、大出は被告人として出廷します。
大出という生徒は女子の腹を蹴ったり、顔を踏みつけたりするような最低の男でした。
前編の告発状を作って送ったのは三宅樹里(石井杏奈)という大出にいじめられていた女生徒と、その友人の浅井松子だったのです。
浅井松子は自分が作成した告発状が記者の手によって脚色されたことで精神が不安定になり、呆然としていたときに事故にあって亡くなってしまったのでした。
裁判が進むにつれ、大出のイジメの内容が明らかになって行きますが、同時に、彼にはアリバイがあったことも証明されます。
そして、弁護側だった神原が驚きの証言を始めます。
・被害者の柏木卓也は幼少から両親に甘やかされ、わがままでゆがんだ性格に成長していたこと。
・神原の幼少は不遇で、アル中の父が母を刺殺し、自らも命を絶ったという過去を持っていること。
・柏木は神原の過去を見つめなおして前に進もうと友達のフリをして神原に近づくが、その真の目的は、不遇な現実を神原が再認識することで絶望を味わわせることだった。
・事件当日、屋上には柏木と神原がいて、柏木は罵詈雑言を神原に浴びせた挙句「無視するなら飛び降りてやる」と意味不明な脅し文句を吐く。しかし、神原は無視して家に帰ってしまう。
つまり、事件の犯人は、柏木自身だったということです。
回想シーンが終わって物語を語り終えたのは、成長し、大人になった事件の第一発見者・野田健一でした。
感想や評判は?
全編、気が抜けません。結構「生理的に怖い」場面が多いのですが、苦手な人以外は良い方の緊張感で手に汗握る展開を楽しめます。
暴力には秩序を破壊する「バイオレンス」と秩序に従わせる「フォース」があると言いますが、この映画は後者の暴力が満ちた世界のなかで戦う生徒の物語でした。
主人公の藤野涼子の中学生時代を演じているのはまさかの藤野涼子さん!
芸名をこの映画の主人公と同じ名前にしちゃったんですね!
ちなみに本名は非公開だそうです……。
怖いシーンが多くて、これはホラー映画か!?という意見もあるようですが、長編なのに最後まで緊張感が続くという面白さは折り紙付きです!
原作との違いは?
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原作はかなりの長編であることから、だいぶ端折って映画にしたのでは?という意見もあるようです。
原作の中では、まえだまえだの兄(前田航基)が演じる野田健一について、深いエピソードがあったといいますが、その辺がバッサリとカットされているようですね!
そして作品の中で教師らしからぬ美しさで嫉妬され、刃物で襲われてしまった挙句失職してしまうという担任教師ですが、ミスキャストだと言われているようですね!
原作で描かれた担任教師は美貌の女教師で、羨望と嫉妬の視線を常にあらゆる角度から浴びているという設定でしたが、黒木華に果たしてその役がはまっていたのか……。
いかがなものでしょう??