村上春樹が訳した絵本!おおきな木の内容が深い!あらすじも!

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愛するもののために実や枝や、幹さえ与え、最後には切り株になってしまったリンゴの木の物語。

 

多くの人に愛され続ける大ベストセラー絵本・大きな木です。

 

子供の頃この話を聞いていた人が大人になり、もう一度読み返すとその感じ方は全く違ってくることでしょう。

 

今回は世界的ロングセラー絵本・大きな木について調べてみました!

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おおきな木の原作は?

 

 

 

この絵本、子供のころ出張帰りの父親がアメリカから買ってきた絵本で、筆者にとってはとても思い出深い一冊でもあります。

 

原作の題名はTHE GIVING TREE、つまり、与える木という意味ですね。

 

シンプルすぎるような気もしますが、シンプルだからこそ世界30か国以上で翻訳され愛され続けているのではないでしょうか?

 

裏表紙についている著者の写真がド迫力で、子供ながらにビビッてたことを思い出しました!

 

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この人が原作の著者・シェル・シルヴァスタインさんです!

名前:シェル・シルヴァスタイン
生年月日:1932年9月25日 (66歳没)
出身地:アメリカ
職業:詩人/音楽家/漫画家/児童文学作家

 

こんないかつい顔してますが、物語からよみとれる著者の人柄はとても優しそうな雰囲気です。

 

原作は1964年にアメリカで出版されて瞬く間にベストセラーになったといいます。

 

そして1973年にはフランス語に翻訳されてフランスで売られ始め、日本に入ってきたのはその3年後のことです。

 

この絵本の翻訳は、最初から村上春樹さんの担当ではなく、最初に翻訳したのは藤田 圭雄(ふじた たまお)さんという児童文学作家でした。

 

誰もが知ってる、「ハメルンの笛吹き」というお話も、翻訳を担当されています!

 

その後、英文学者・本田錦一郎さんが翻訳を担当し、それからさらに34年後、2010年に村上春樹さんが翻訳をすることになります!

 

村上春樹さんが翻訳を担当したのはけっこう最近のことなんですね!

 

 

村上春樹が訳した!

 

 

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ロングセラーで多くの人々に愛される大きな木を、2010年に再度翻訳したのはなぜなのか?

 

そんな風に思うファンもいるようですが、ノーベル文学賞の受賞候補に毎年上がる国際的な作家として有名な村上春樹さんですから、出版社が大きな売り上げUPを狙って声をかけたのかもしれません!

 

翻訳者によって最後の一文が変わっていることでも知られています。

 

それは……

 

And the tree was happy…but not really.

 

という一文。

 

本田さんはこの文を「きは それで うれしかった…だけど それは ほんとかな」と読む人に疑問を投げかける形で訳しました。

 

しかし村上春樹さんはこの文を、「それで木はしあわせに…なんてなれませんよね」と結論出しちゃってます。

 

原作ファンとしては、本田錦一郎さんの翻訳本が絶版になってしまって残念だというのが本音です。

 

‘例えるなら、本田錦一郎の訳のものは『海苔』で、村上春樹の訳のものは『味付け海苔』って感じです。’

 

アマゾンのカスタマーレビューでは、旨い事言ってる人がいました!

 

村上春樹さんならではの絵本に仕上がっているという評判の大きな木。

 

好みは二分されているようですが、村上春樹さんの訳したほうは、現代的な雰囲気に仕上がっているのかもしれません。

 

 

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内容が深い!

 

 

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読む人によって受け取り方が大きく変わるのがこの「大きな木」だと思います。

 

少年に与え続け、すべてを失い続ける木に自分を重ねる人もいれば、少年に自分を重ね、誰かからすべてを奪いつくした過去を思い出し胸を痛める人もいるかもしれません。

 

原作者はアメリカ人だったので、キリスト教的な観点から人間の原罪である、「リンゴの木に手を出す」ということを題材にしているのかもしれないなど、単純で穏やかな絵と文の中に多くの解釈を読み取ることができます。

 

 

あらすじは?

 

 

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物語の登場人物はとてもシンプルです。大きな木と、一人の男。

 

純真無垢な少年は、木が大好きでした。

 

木に登ったり、木陰で休んだり、木とかくれんぼしたり……。

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最初はこんなに小さくて可愛い少年。木は少年が大きくなっても、いつまでもいつまでも少年を愛し続けます。

 

時は流れ、少年は大人になり、欲しいものができると木の元を訪れます。

 

お金が欲しい……木はじぶんの体に実ったリンゴをすべて男に差し出し、売ってお金を作りなさいといいます。

 

結婚したい、家が欲しい……木は自分の枝を切って家を作ればいいと提案し、男は枝をすべて持って行ってしまいます。

 

どこか遠くへ旅に出たい……木は自分の幹を切り倒し、船を作って旅に出ればいいといい、男はその通りにしてまた、木の元を去ります。

 

木はすべてを与え、とうとう切り株になってしまいました。

 

そして再び男が木のもとに戻ってきます。

 

木はこういいました。「わたしのもとにはもう何も残っていない。何もあげられない」

 

年老いた男はゆっくりと切り株になった木に腰かけます。

 

ヨボヨボになり、丸くなった背中とそれを支える古ぼけた切り株。物語はここで終わっています。

 

これを無償の愛だという人もいれば、現実的じゃない!と批判するような感想を持つ人もいるでしょう。

 

本当の幸せとはなんなのか?無償の愛で幸せになれるのか?

 

自然を思うままに支配する人間の罪深さを表現しているのか??

 

いろいろと考えさせられる物語ですね。子供に読み聞かせるのもいいかもしれませんが、大人の心にもぐっとくる一冊だと思います!

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